戸建てやマンションなどの物件を購入する際、売り手さんと売買契約をします。
その際にローン審査も並行して行うのですが、物件価格の5%〜10%程度の手付金を支払うことにより、審査の間に物件がなくなってしまうのを防ぎ、物件を確保してくれます。
最初に結論を述べておきますが、その当時私は冷静さを失っていました。
その結果、270万円もの大金を失ってしまったのです。
この記事では270万円を失ってしまうまでの簡単な経緯をまとめています。
私と同じようなアホを1人でも多く救いたい・・・そんな気持ちで執筆していますのでご参考ください。
270万円を失うまでの経緯
1. 急に家が欲しくなる
結婚すること約5年、そろそろ第一子も産まれることだし家でも買おうか、そんな風に軽〜く考えていました。
- やっぱり買うなら戸建てがいいかな?
- 東京だし戸建てよりもマンションがいいかな?
そう思いながらスーモで物件を探し始めたのですが、私自身、数年前に独立して自宅で会社経営をしているので勤務地などの縛りがなく、逆に条件面での自由さが多すぎたため、中々進展させることができませんでした。
2. 素敵な戸建てとの出会い
ある日のお昼下がり、いつも通り妻と散歩をしていると、都内にしては珍しく大きめでゆとりのある土地にそびえ立っている新築っぽい戸建てに出会いました。
引っ込み思案の私を尻目に妻がアクション。
妻「すいませ〜ん、内見とかって可能ですか?」
営業「勿論ですよ〜!どうぞどうぞ!」
物は試しだ!
私は自分にそう言い聞かせ、ノリに任せて内見することに。
結果、めちゃくちゃイイ。
何この物件、東京でこんなイイ感じの家に住めたら最高だな〜
でもでも、さすがにこの規模感・・・さぞお高いんでしょう?
恐る恐る、営業の方に聞いてみました。
私「イイ感じの物件ですね〜。ちなみにおいくらなんですか?」
営業「こちらの物件、実はフルリノベーション物件なんですよ!この規模で新築ですと1億程度のところ、なんと6,000万円台!」
・・・ほほう。
たしかにこれはイイ掘り出し物に巡り会えたのかもしれない。
3. 悩んでいるうちに・・・
物件を探し出した当初の予算は4,000万円台で考えていました。
さすがに6,000万円台・・やりすぎかな?
でもでも、あんなイイ物件・・この先出会えるのか?
何を隠そう、戸建ての内見をするのが初めての経験だったので、自分の中に比較対象がなく葛藤中。
内見後にスーモで同じ規模の戸建てを検索するも、やはり良さげな物件が見つからず・・日に日にフルリノベーション物件への想いが高まります。
そんなある日、営業の方から電話がきました。
営業「例の物件、申し込みが入ってしまいました〜!」
私「」
縁がなかった・・・
そう割り切って再びスーモで物件を探し始める私。
しかし、先に述べた通り、同じ規模のナイスな物件なんて一つもない。
絶望したのをよく覚えています。
4. 新築マンションとの出会い
だったら同じ予算で新築マンション買っちゃえばよくね?
その当時の私はこの時点で若干冷静さを失いつつありました。
その日のうちにスーモで良さげなマンションを見つけ内見の予約を入れることに。
早速次の日に予約が取れたのでモデルルームを見せていただいた結果、
結構イイじゃん。
しかも最上階。
これは掘り出し物かもしれん。
帰宅後、嫁と相談し、まさかの即日決定の流れに。
早速次の日、朝イチで営業担当の方に入電。
私「昨日の物件に決めたいんですけど」
営業「え!?昨日の今日で!?いいの!?」
今思うと営業の方、若干引いていたかもしれません。
その電話で契約の日程を決め、後日契約へ向かいます。
結構な数の書類に署名&捺印を済ませ、後日問題の手付金を振り込みます。
振り込み後、
いやぁ〜、嬉しいなぁ〜。
東京で新築マンション買っちゃったのかぁ〜。
その当時は完全に浮かれていたのを今でも覚えています。
5. 突如襲ってきた不安
このタイミングでようやく冷静に考え始めます。
マンションには
- 管理費
- 修繕費
- 駐車場代
などなど、戸建てでは発生しないランニングコストが多々あることに気づきます。
さらに、
- マンションなのに駅まで遠い
- 坂が多い
- スーパーやコンビニが若干遠い
- 部屋が狭い
- 部屋のグレードは低い
冷静になればなるほど上記のような不安要素が私を襲ってきます。
あれ?もしや失敗した?
そんなこんなで10日ほど悩み、ついには嫁に悩みを打ち明けることに。
当然のことながら嫁には猛反対されるのですが、私も珍しく粘ります。
6. 物件の条件を変え、内見へ
最終的に嫁が歩み寄ってくれることになりました。
(優しい嫁さんに本当感謝です)
都心ではなく東京近郊の新築戸建てに狙いを変え、再度内見へ。
結果、めちゃくちゃイイ。
広い。
近くに綺麗なスーパーがある。
戸建てなのに駅も結構近い。
流石の好物件に嫁も納得してくださり、その日のうちに手付解除の電話をする決意を固めます。
7. 契約解除
契約解除の決心をしたのは良いものの、いざ電話をするとなると
本当にこれで良いのだろうか?
お金もったいないツライ
そんなモヤモヤが襲ってくるもので、電話をしようと決意してからいざ電話をするまでに1時間ほどネリネリ徘徊していたのを今でも鮮明に覚えています。
いい加減決意を固め、営業の方へ電話をすることに。
手付解除の方法は意外と簡単で、
- 電話で解除の申請
- 契約解除の日時を決める
- 当日、契約解除の書類に署名&捺印
以上の簡単3ステップ。
この瞬間、手付金を放棄し契約を解除することに成功したのです。
まとめ
私は270万円もの大金を失いました。
しかし、今は手付解除して本当に良かったと心の底から思っています。
車や家などの大きい買い物をする際は、
- 焦らない
- 冷静になる
- 良いと思っても1日寝かしてみる
- 第三者の意見を求める
上記のようなムーヴで対処することを強くおすすめします。
私と同じようなアホは中々いないと思いますが、みなさん本当に気をつけてください。
お金は大事ですよ。